70年代のスウェディッシュプログレのヴィニールを聴いていると、独特の浮遊感のあるサウンドが聞こえてくることがあります。アルバムのスペシャルサンクスにはニルスオロフ・カーリンの名が。その浮遊感のある夢のような音こそ、Carlin Phaserのサウンドです。 Carlin Phaserのクローンには、特別な筐体の構造から行う必要があります。オリジナルCarlin Phaserはプラスチックチューブがライトバルブの上に降ろされ、それで光量が変わってフェイズチェンジを行う構造です。 ニルスオロフ・カーリンは、改めてスタンダードなワウペダル筐体を使用し、ペダルでライトバルブに影響を与える新たな構造を開発しました。オリジナルモデルではプラスチックチューブでしたが、Carlin Phaser CloneではポットがLEDへの抵抗値を可変し、光そのものの明るさを変えることで音を変えています。 オーディオ部の回路はオリジナルモデルと同じですが、操作性を高めるための変更は加えられています。 ●“クローン”はどの程度クローンなのか Moody Sounds Carlin Phaser Cloneは、ワウペダル筐体を使用したアナログ8段フェイザーです。このオーディオ回路はオリジナルモデルと同じです。フットペダルを用いて自由にフェイズをシフトできます。オリジナルモデルでは電球を使用していましたが、クローンでは白色LEDを使用しています。 独特の浮遊するようなトーン、少しの可変でも大きな効果が得られます。モノラルペダルですが、音が部屋の中をぐるぐる廻るような音色です。 ・“Clone”はトゥルーバイパスです。 ・“Clone”は多くのエフェクター同様、右側にインプットジャックがあります。 ・“Clone”はエフェクトON/OFFを示すLEDインジケータを搭載していません。オリジナルモデルでは搭載していましたが、この光がエフェクトに影響するため、クローンではLEDインジケータを無くしました。 ・“Clone”は9V電池、またはセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。(オリジナルモデルは1.5V電池を3本使用していました。) ・“Clone”はスタンダードなワウペダル筐体を使用しています。 ・“Clone”は構造上、操作性を高めるために回路の一部を変更しています。音にかかわる部分の回路はオリジナルモデルと同じです。 ・“Clone”は“半止め”も可能です。 ・“Clone”はオリジナルモデルに近いPCBレイアウトを使用していますが、筐体のサイズに合わせた変更は加えられています。 Carlin Phaser Cloneはスウェーデンにて手作業で制作されています。 ●コントロール フットペダルの先端にエフェクトON/OFFを切り替えるフットスイッチがあります。ペダルを奥まで踏み込むことでエフェクトのON/OFFを切り替えられます。 エフェクトON時、ペダルを動かせば音が可変します。ペダルは半止めができるよう、硬めに調整されています。 ●スペシフィケーション 電源:9~12VDC / 9V電池 電源端子:2.1mmバレルタイプ センターマイナス 消費電流:8.5mA(9V) 重さ:980g サイズ:250×100×80mm Carlin Phaser was designed by Nils Olof Carlin in 1970. Reissue/clone was worked out by Albin Roslund in cooper at in Co-operation with Nils Olof. ●Carlin Pedals Moody Soundsがニルスオロフ・カーリンの協力を得て、伝説のヴィンテージペダルを甦らせます。 ニルスオロフ・カーリン。1970年代にCarlin Pedalsの制作を行っていた人物です。スウェーデンのルンドに本拠を置いたCarlin Pedalsは、現在のハンドメイドエフェクターブランドの先駆けのような存在です。 そのユニークなペダルはスウェーデンのロックシーンはもちろん、世界のヴィンテージペダル愛好家の間でも知られる伝説の1つです。 Carlin Pedalsの復刻は、ある問い合わせから始まりました。それはMoody Soundsのカスタマーからの、伝説のCarlin Compressorを作ることができないかというものでした。 Moody Soundsではすぐにニルスオロフ・カーリンに連絡を取り、本人の協力の元、Carlin Pedalsの復刻が実現することになりました。 ※在庫切れの際は、お取り寄せにお時間をいただく場合がございます。 |